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地方ライタートツカマコです。

京都で発達障害児や乳児を含む3人の子どもを育てるフリーライターのトツカマコです。常に全力でお仕事募集中!

自閉症児を育てて10年、47回生き延びた母の記録。


こんにちは、家庭訪問前の家の掃除が終わらないトツカマコです。

 

掃除がてら記事を書くために必要だった長男の子育て記録を掘り返したらとんでもないものが見つかりました。

 

『長男成長日記』

 

そうそう、こんな書いていた!

手帳にその日の日記のようなものを書いていたのですが、今見返すと毎日必死だったのですよね。

最初の子であることもあり、育児本のように成長しないことを不安に感じていたのです。

 

「他の子のように笑わない、なんでだろう」

「呼んでも反応してくれなかった、ママのことが好きじゃないのかな」

「今日も抱っこを嫌がって一日中ベビーカーだった」

「喋るのが遅いみたい、もっと声かけを頑張らないと」

「子育て支援センターに行ったらうちの子だけ歩いていなかった」

「今日も一日奇声をあげていた、外に出るのが怖い」

 

ほぼ毎日こんな内容でした。

そしてカレンダーに謎の記号が書かれてあったのです。

 

47回生きたマコ

 

その記号は長男が3歳の年までに合計47個書かれてありました。

なんだ…なんだ…本気でわからない。

日記のコメントと照らし合わせてその日の出来事を思い出して、ようやくわかりました。

 

それは「死のうとした日」を表す記号でした。

 

 

知らない土地で親族も友人もいない中、他の子と明らかに違う難しい子どもを育てる当時二十歳そこらの私の必死で生きた証でした。

 

「今日は思いとどまった、弱いママでごめんね」

「ママが上手に育てられないから君が辛い思いをするんだよね」

「ママがいなくなったら違うママに育ててもらえるかな」

 

そんなことを思いながら、私は47回も生き延びていたのです。

当時は今ほど発達障害に理解がなく、診断前の自分はひどく悩んでいました。

いつ死んでもおかしくないそんな状況で、なぜ47回も生き延びられたのか。

 

 

今でこそ笑い話として話せるのですが、きっとオタクって無駄に生存本能が強いのですよね。

アニメは最終回まで見ないと落ち着かないですし、ゲームもクリアをするためなら睡眠時間を削ってもプレイします。

読み続けている本は完結するまで常に先が気になって仕方ありません。

そしてインドアなくせにやたらオフ会に参加しちゃったり。

 

死ぬことを考えている人間にとっては全く重要ではないのとなのですが、「もう無理だ」と思った時に限ってこうした先の予定が何故か頭に浮かぶのですよね。

そしてふと我に返る。

 

こうしたなんでもない予定の大切さを改めて実感しました。

オタクすごい。

 

「死にたい」から「この子よりも長生きしたい」への変化

 

死のうと思った記録。

それはなぜか3歳の年で終わっていたのですよね。

 

 

発達の遅れが続いていた長男は3歳になる頃に「自閉症」だと診断されました。

手帳の書き込みはそのことが書かれてしばらく空白でした。

そして数週間後にぽつっと一言書かれてありました。

 

「ママは君より長生きするから。これからも一緒に生きていこう」

 

手帳の書き込みはそれが最後でした。

死のうと思った記録も。

 

くだならいことでもいい、「生きる理由」を常に持つこと

 

それから様々なことがありました。

手帳に書かなくなってからも「死にたい」と思ったことは何度もあったはずです。

それでも、なんだかんだで10年生きています。

 

発達障害児の子育てに限らず、何をしていても死にたくなる瞬間って誰しもあると思うのです。

大人だけでなく子どもも。

そんな時、どんなくだらないことでもいいので「生きる理由」を見つけてください。

「生きる理由」を常に持ち続けてください。

 

「せめてこれを済ませてから…」

 

そう思うことで死ぬことはどんどん先延ばしになり、気が付けば私のように10年生きていたりするのです。

 

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長男が生まれて10年。

下に妹が2人も生まれ、あの時死んでいたら知ることのなかった幸せをたくさん感じられています。

 

今まさにいっぱいいっぱいで生きている方、とりあえずでいいので生きてください。

「この先絶対いいことがあるから!」なんて適当な励ましはできませんが、思ったほど悪くはないとは思いますよ。

今日のカレーより明日のカレーの方が美味しいって言いますしね!

 

 

100万回生きたねこ (講談社の創作絵本)

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